月刊レポート

月刊Bubble ~ 2021年10月版

こんにちは、けいです。

このシリーズではBubbleのフォーラムで毎月投稿される月次レポートを、日本人ユーザー向けに翻訳 & 書き直したものです。

日本のBubbleエンジニアにも、Bubbleのアップデートや最新の情報をお届けするので、お楽しみください。

2021年9月版(先月)をまだご覧になっていない方はこちらから

8月版の元記事は、下のリンクからご覧いただけます。

10月アップデート

 

忙しい方向けの今月のアップデート

  • 発生したバグ対応に対する今後の方針の見直し
  • エディター再構築の反省点
  • 新レスポンシブエンジンのオープンベータ版リリースについて

 

継続的な採用体制について

先月に引き続き、今月も採用活動とチーム作りに力を入れました。即戦力となる人材のほか、インターンシップや卒業後に入社してくれる大学生など、会社のあらゆる分野の職務について面接を行いました。

採用候補者の面接と、すでに入社した社員の教育には、かなりの負担がかかっています。今月は、ユーザーからのリクエストに対するレスポンスが悪く、稼働率や機能のリリースという点では、あまり良い月ではありませんでした。とはいえ、長期的な成功に向けた基盤作りはうまくいっていると思います。チームに参加してくれた皆さんには本当に感謝していますし、これまでのところ、多くの企業が人員増強の際に直面する組織的、文化的な成長の痛みの多くを回避することができています。

特に、Michael、Ikenna、RachelがSuccessチームに、RohanがProduct Managementチームに、そしてAryanがGrowthインターンとして9月に入社したことは喜ばしいことです。

 

Bubble社としての仕事に興味をお持ちの方は、こちらに募集中の職種のリストをご覧ください。またBubbleエンジニアの募集も行なっております。ホームページや社内のさまざまなアプリでBubbleの開発が進んでおり、フルタイムのポジションが必要になってきたからです。私たちは、すべての募集でBubbleの経験を重視していますが、特にこの仕事は、コミュニティで経験を積んだ人を採用したいと考えています。同様に、カスタマー・サクセス職は、人に教えたり助けたりするのが好きなBubble開発者の経験者に特に向いています。

私たちは、カスタマー・サクセス・チームの地理的範囲を拡大しようと努力しています。私たちの求人ページには、ニューヨークと西ヨーロッパの求人が掲載されていますが、これを拡大しようとしていますので、もしあなたがこれらの地域以外に住んでいて、私たちに参加したいと思っているのであれば、ぜひ応募してください(あなたが最も近くに住んでいる求人に履歴書を提出してください)。

 

 

今月の変更点

今月は、製品のアップデートという点では比較的静かな月でしたが、いくつか注目すべき点があります。

  • 最も熱量の入ってるの募集を開始しました。応募の締め切りは10月4日午前0時(日本時間)ですので、ご興味のある方はまだ数日残っています。また、プログラムに関する記事も掲載されています
  • サクセスチームは、社内ドキュメントツールのバージョン4を発表しました。堅牢性が増し、共有された知識に素早くアクセスできるようになったことで、レスポンスタイムの短縮にもつながっています
    また、リピーティンググループ検索ボックスユーザーがログインしたときのイベントなど、いくつかの新しいビデオを追加しました
  • ブログでは、「今日のアプリ」や「ブートキャンプの講師紹介」など、ユーザーへのインタビュー記事を11本公開しました。

 

数値的データの報告

バグレポートまたは support@bubble.io を通じて交わされた会話の総数:7,026 件(8.3%減)。

バグレポートまたは support@bubble.io を通じて新たに寄せられた会話数:6,564 件(8%減)。

メッセージに対する平均初回応答時間 営業時間内で3時間30分(77.5%増

メッセージへの平均応答時間 営業時間内に3時間43分(48.7%増

エンジニアリングチームにエスカレーションされたバグレポートの解決にかかる時間:オープンバグと先月解決したバグの平均寿命は8.7日(6.1日から増加

 

懸念点

今月は、多くのユーザーアプリケーションに影響を与えた部分的な障害が発生し、そのことに12時間以上も気づかなかったことをきっかけに、サポート範囲について社内で何度も話し合いました。

というのも、当社にはミッションクリティカルなビジネスを全世界で展開しているユーザーがおり、緊急時に急遽サポートを受けられないことがどれほど辛いことかを知っているからです。

今回の件で、24時間365日のサポート体制を整えることへの危機感を強め、現在、24時間365日のサポート体制を整えるためのスタッフモデルを検討しています。

 

資金調達の結果、必要なチームを編成するための予算が確保できたので、主なボトルネックは採用と教育です。現在考えているのは、段階的に進めていくことで、チームの成長に合わせてカバーする時間帯を少しずつ拡大し、24時間体制を実現するまでは、カバーできない部分を縮小していくことが目標です。

 

エディターの再構築

また、今月の社内での大きな話題は、エディターのデザイン変更プロジェクトでした。更新をご覧になっている方はご存じだと思いますが、このプロジェクトの完了までのスケジュールは、控えめに言ってもかなり延びています。このプロジェクトは、外観をより現代的にするための単純なエディタのリスキンから始まりましたが、エディタの裏でどのように構築されているかという技術的な面での大幅な見直しと、いくつかのUX上の修正を含むように範囲が拡大しました。

エディタをほぼ完全に作り直すことになり、現在のエディタのメンテナンスと並行して作業を進めてきました。

 

エディターの再構築は非常に困難な作業でした。というのも、現在のエディターの構造には多くの複雑な要素が隠されており、新しいエディターが現在のエディターと同等の機能を持つようにするためには、それらを処理しなければならないからです。

さらに、レスポンシブデザインの見直しなど、現行のエディターにも機能を追加し続けており、新エディターの作業は、最新の追加機能に追従しながら前進するという、ある種の競争になっていました。

さらに、新しいデザインを構築して社内で使い始めると、実は気に入らない点がたくさんあることに気づき、その欠点を改善するために多くの追加作業が必要になりました。また、これだけの規模の技術プロジェクトでは、新たなバグが大量に発生します。Bubbleエディターのように広範で複雑な製品のQAを行うことは、それ自体が大きな課題です。その結果、リリースまでのスケジュールはどんどん後ろにずれていきました。

 

このプロジェクトを、既存のエディタの上に段階的に変更を加えていくのではなく、サイドバイサイドの置き換えとして構築したのは間違いだったと、今ではチームとして合意しています。こんなことを書くのは少し馬鹿げていると思うのですが、ソフトウェア開発の基本的な格言として、システムを完全に書き直すことはほとんどの場合間違った考えだからです。ここに至るまでの経緯を振り返ってみると、少しずつ範囲や意欲を高めていった結果、「思ったよりも時間がかかっているが、これだけの投資をしたのだから最後までやり通す方が楽だ」という考え方になり、最初から段階的に構築すべきだったと気付いたのはかなり後になってからでした。

 

しかし、夏の終わりまでに予定していたアルファ版が完成しないことが明らかになってからは、今後の最善の道は何かを自問するようになりました。先月は、α版リリースの最大の障害となっているいくつかの問題をどれだけ早く解決できるかを確認するために、一連の技術的なプッシュを行い、また、別のアプローチについても検討しました。

 

転換点となったのは、このプロジェクトのために素晴らしいチームを結成したにもかかわらず、彼らの仕事が全く日の目を見ていないこと、また、コミュニティ全体が使用している現在のエディタが過去2年間であまり進化していないことに気づいたことです。また、コードの保守性を高めるために新しいエディタで行った技術的な作業の多くは、実際には断片的に現在のエディタに戻すことができ、私たちは新しいエディタのデザイン変更の多くよりも、その技術的な作業に愛着を持っていることに気づきました。

 

その結果、今週、私たちはすべての開発努力を現行のエディタに戻すことを決定しました。再設計されたエディタを、現行のエディタの技術的なアーキテクチャを改善し、いくつかのUIインタラクションをより一貫したものにし、いくつかの重要なコンポーネントをアップグレードするために利用できる、基本的にコンポーネントの部品箱として使用します。

何ヶ月も何年もかけて一つの大きなプロジェクトを行うのではなく、小さなプロジェクトをいくつも行い、それぞれが現在のエディタのペインポイントや摩擦をターゲットとし、必要に応じて再設計されたエディタからコードを引き出していくことを計画しています。

 

なぜなら、多くのバグや不整合のリスクを冒すことなく、素早く安全に外観を調整できるようにするための技術的な基盤を、徐々にしかアップグレードできないからです。私たちは現在のエディタのデザインを気に入っているわけではありませんが、最終的には、短期的にエディタをより美しくすることは、エディタのUXや機能セットを継続的に改善することよりも重要ではないと考えています。

私たちの目標は、最終的には技術的にエディターのスタイルを簡単に変更できるようにすることですが、私たちが目指しているのは、できるだけ早くそのような場所に到達することではなく、技術を徐々に向上させながら、ユーザーにできるだけ多くの価値を生み出すことです。

頻繁にリリースを行い、ユーザーからのフィードバックに応じてPDCAを行う、このアプローチがより健全であると考えており、チームの可能性に非常に期待しています。

 

現在進行中の取り組みに関する最新情報

  • パフォーマンス:現在、調査からアクションへと移行しているところです。どこに問題があるのかを明らかにし、それに対する進捗状況を測定するための指標を作成し、導入しています。また、パフォーマンスを劇的に改善できると思われる一連のプロジェクトのロードマップを作成しました。これらのプロジェクトを中心に新しいチームを編成し、9〜10人のフルタイムエンジニアを投入する予定ですが、これは全体の帯域幅のかなりの部分にあたります
  • バージョン管理の信頼性:今月はさらにいくつかの修正プログラムをリリースし、バグレポートの数を減らしました。とはいえ、予定していた修正をすべて終えたわけではないので、今後もこの作業に時間を費やすことになるでしょう。
  • コードの typescript への移行: 現在の主な取り組みは、coffee-script から javascript への変換で、 javascript から typescript への変換は基本的に瞬時に行われます。私たちのコードベースの35%がjavascriptになっています
  • SelectPDFの代替:今のところまだ凍結しています
  • ブートキャンプ:「ジャンプスタート」と呼ばれる新しい短い形式で、1週間に4回のセッションが行われますが、すぐに完売し、今週から第1期生がコースを受講しています。この新しいフォーマットには大きな可能性があると考えています。
  • 新しいレスポンシブ・デザイン・エンジン:コミュニティから多くの要望が寄せられていましたが、10月末までにオプトインのパブリックベータ版を開始する予定であることを報告できて大変嬉しく思います。この計画では、新しいエンジンを試してみたい方には誰でも利用していただけるようにすると同時に、テンプレート制作者の方には作品をこのエンジンに移植していただけるようにすることを目指しています。十分な数のテンプレートが新システムで作成され、新システムが安定していると判断された場合には、今後、新しいアプリのデフォルトとして新システムを採用する予定です。アプリを旧システムから新システムに変換するには、1ページずつ段階的に行うことができます。ページを変換するアルゴリズムは用意されていますが、100%完璧ではないため、ユーザーが手動でテストして出力を調整し、デザインが新システムでうまく表示されるようにする必要があると考えています。新システムは、旧システムと同様に若干の学習曲線がありますが、新システムのアルファテスターからのフィードバックは非常に良好で、おまけに新システムは旧システムに比べてランモードとエディットモードのパフォーマンスが格段に向上しています。ですから、私たちはロールアウトを非常に楽しみにしています。

この記事のまとめ

いかがでしたでしょうか?

いち企業の反省点と対策について非常にリアルに書かれており、とても身が引き締まりますね。

最後の最後に出ていたレスポンシブエンジンのパブリックベータ版のリリースはとても楽しみです。誰でも申し込めるようなので、ぜひ試してみたいですね。

 

今月は個人的にも多くの仕事を抱えながら活動していますが、Bubble社のように求人募集もいずれ必要になってくるかもしれません。その時はぜひご応募ください。

 

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